晴れた日は日和下駄履き街歩き

思いつくまま、気の向くまま。

9月19日(18)

23.8-24.9℃。

 ○Touch

◆秋萩の 古枝にさける花みれば 本の心はわすれざりけり(古今219)

@お互いににすっかり老いぼれてしまったが、こうして昔話をしていると気持ちはあの若い頃に戻るこだ。

*凡河内躬(おおしこうちみつね)。題詞に「昔あひ知りて侍りける人と物語して」とある。彼は地方官吏・歌人。相手は何処かで仕えた人か。

 

◆人見ずは わが袖もちて 隠さむを 焼けつつあらむ 着せずして来にけり(万269)

@普段なら袖で顔を隠して外出するところだが、今日は覆い着を家に置いてきてしまった。(私の顔が他人に晒されるで)あの人は今頃、さぞヤキモキしているこっろう。

*阿倍女郎の歌。身分のある女性は古来、他人に顔を見られないようにした。飛鳥・奈良の時代に打掛けがあったか分からないが、何らかの顔を隠すための物はあった筈だ。この阿倍女郎という人は宮廷歌人らしい。

9月18日(18)

曇。24.5-32.2℃。秋雨前線は北に去るが、低気圧と大陸高気圧の境に。

白露45玄鳥去(つばめさる)。夏を日本で過ごし移動、秋告げ鳥。


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○Touch

◆むささびは 木末求むと あしひきの 山の猟夫に 会ひにけるかも(万267)「こぬれ」「さつお」

@夜行性のムササビのような男だ、あいつは。我が身可愛さに、寄らば大樹と裏切ることだよ、薄汚いヤツめ。

*志貴皇子の歌。彼は天智天皇の子で壬申の乱以降は、敗者としてすっかり干され政治とは無縁の風流人としての生涯を強いられた。しかし異母兄の川島皇子は、何と実力者の大津皇子を謀反の疑いで告訴する、見贔屓の持統天皇に迎合したのだ。志貴は川島の密告に怒りする、この歌にはそんな背景があるのだ。そう幻想する。

ひぐらしの 鳴く山ざとの 夕暮れは 風よりほかに とふ人もなし(古今205)

@陽も傾いて山の端に入ろうとしている。ヒグラシがカナカナ…鳴くだけでわが山荘はひっそりとしている、至福の時であることだなあ。

9月17日(18)

曇。25.5-31℃。

カンタン、スズムシ、マツムシ、クツワムシ…。今年は虫の声を聴かない。

○Touch

◆明け行くや 卯の花月夜 しんしんと(子規)

@夜が明けようとしている、満月に満開の菜の花が浮かび上がる、辺りは誰もいない、私だけの世界だ。

◆このまより もりくる月の かげ見れば 心づくしの 秋は来にけり(古今184)

@深夜目が覚め、雨戸を開くと庭の木の葉陰から煌々とした月が漏れ見える、自然からの心尽くしの贈り物であることだ。
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9月16日(18)

曇。大陸・太平洋高気圧の押しくら饅頭。24.5-27℃。

 

○Touch

◆うつそみと 思ひし時 携はり わが二人見し 出で立ちの 百枝槻の木 こちごちに 枝させるごと 春の葉の 茂きがごと 思へりし 妹にはあれど 頼めりし 妹にはあれど 世の中を 背きし得ねば 陽炎の燃ゆる荒野に 白たへの 天領巾隠り 島じもの 朝立ちい行きて入日なす 隠りにしかば 吾妹子が 形見に置ける 緑子の 乞ひ泣くごとに 取り委する 物しなければ 男じもの わきばさみ持ち 吾妹子と 二人わが宿し 枕づく つま屋の内に 昼はうら寂び暮し 夜は息つき明かし 嘆けども せむすべ知らに 恋ふれども あふよしを無み 大鳥の 羽易の山に 汝が恋ふる 妹はいますと 人の言へば 岩根削くみて なづみ来し 好けくもぞ無き うつそみと 思ひし妹が 灰にてませば(万213)。

*柿本人麻呂が妻を亡くした時の歌。悲しみが痛切に伝わる。宮廷歌人としての仕事歌ではなく、彼の心底を直に述べている。

9月14日(18)

雨。秋雨前線かかる。24.7-27℃。  ○Idea

アディダス10億円、日産クルマ2台…、天狗の心配、囲りのなおみスト。バブルの予感、ナオミノミクス。

○Touch

◆香川景樹(1764-1843)

・語らはぬ友にもあらぬ燕すら遠く来たるはうれしかりけり

・大空のみどりになびく白雲のまかはぬ夏になりにけるかな

・浦風は夕べ涼しくなりにけり海女の黒髪いまかほすらむ

・うづみ火のにほふあたりは長閑にて昔がたりも春めきにけり

・袖のうへに人の涙こぼるるは我なくよりも悲しかりけり

・いなごとぶ朝茅が下を行く水の音おもしろしここに暮らさむ

・いづくかは思ひの家にあらざらむよそ目楽しき世にこそありけれ

・かけすてし鏡の面に影ふれてたそやと我をおどろかれぬる

・胡蝶だにいまだねむれる朝かけの花を起き出でて独りこそ見れ

9月13日(18)

曇。23.5-26℃。

白露44鶺鴒鳴(せきれいなく)。長い尾を うえしたに振り振り チチと母。とんぶり・箒草(コキア)。


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○amazing

◆海老原喜之助「エスプリと情熱」、子どもがいい。


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◆エモが良いこと言う。「㈱お父さん」ウケるかも。

○Touch

◆明日香川 柵渡し 塞かませば 流るる水の  澱にかあらまし(万197)「しがらみ」「せ」。

@貴女が川であったならば、柵を渡し流れを堰き止めるのだが、貴女が行ってしまわないように。

*作者は柿本人麻呂。亡くなった明日香皇女を悼む歌。時の帝の持統の意を含んだものだろう。明日香とは同じ天智天皇を父にもつ異母妹だ。よほど周囲に愛されたのだろう。あの持統天皇から深い情愛をかけられた様子が覗える。

◆時鳥 空いっぱいの 月夜かな(子規)@野原に寝っ転がって、辺りには人っ子一人いない、今、おれは月を独占している。