晴れた日は日和下駄履き街歩き

思いつくまま、気の向くまま。

9月12日(18)

曇、晴れ間覗く。24.2-25℃。

○Idea

◆大新聞は面白くない。変に行儀よく(社会の公器気取り)、すぐ忘れる。結局中途半端に、非容赦・深堀りでネットに負ける。ただ事の全体像を知るには役に立つ。

◆my秋の七草。秋の野に 咲きたる見れば 七種花 桔梗撫子 萩芙蓉 木瓜に石蕗 彼岸花。ボツハナはフシギ。地球最強はカバatボツワナ


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○Touch

◆うつそみの 人なる吾や 明日よりは 二上山を 兄弟とわが見む(万165)「いろせ」。 @弟は今は霊となってあの二上山の空にいる。この世に一人残された私は、明日からはこの山を弟と思って毎日話しかけていくことだろう。

*持統天皇の陰謀に倒れた大津皇子二上山に葬られた時に、姉の大来皇女が嘆き詠んだ短歌だ。彼女はもはや生きる力を失っているように見える。彼女は25歳で弟を失い、生涯独身のまま41歳で世をさる。

○Read 「漂流記の魅力」吉村昭。津田夫。中央290/ヒ。

9月11日(18)

雲多いが晴。夜半から涼しい。24.9-27.4℃。 ミャンマーの朝。


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○Idea

◆幻想:鎌足百済王子豊璋631来日17歳。香取の地を支配。車持氏と提携、定恵誕生、30歳。乙巳の変645、31歳。鏡女王を天智天皇から譲受け659、45歳、不比等は天智の子。百済再興を図る663。百済滅亡で戻日668。死亡669。

○Touch

◆忘るなよ 今はの心かはるとも なれしその世の 有明の月

@藤原家隆の歌。「なれし」を汝しと読みたい。空に夜明けの月がかかっている。辺りが明るくなるなかでまだはっきりと輪郭が見えている。おいお前、お前は病を得、老いぼれてすっかり弱ってしまっだ。でも若い頃の夢や瑞々しさを忘れるんじゃないぞ。

*作者は、鎌倉時代初期の人。名門藤原家の傍流生まれだが、文官してそれなりに功成り名を遂げた人物。作歌に情熱を懸け生涯に数万という短歌を作ったという、もっともその多くは79年間の人生の晩年に作歌されたという。この歌に彼はどんな思いを込めたのか。魅力的な歌人だ。

9月10日(18)

曇。27.0-30 ℃。夜明けに雨、そのせいか蒸し暑い。夜に入って涼。石位寺の三尊石仏、重要文化財だから歴史的に意味があるのだろうが、文句なしにお姿が素晴らしい。


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○Idea

◆シャイペ(1750頃)はバッハ(1720頃)の音楽を「時代遅れ」と批判、古典派の息吹。

◆今年は蝉の声を聞かないと思っていたが、猛暑、大雨の異常との関連もあるらしい。

安倍氏は北海道地震災害のなか、総裁選のなか、何故プーチンに会いに行った?。

◆「オール電化」=一極集中、電気依存。人間は馬鹿。

○Touch

◆世の人の 及ばぬ物は 富士の嶺の 雲居に高き 思ひなりけり

@富士の高嶺に立ち上るあの煙の何と気高いことか、現世に生きる私たちに足りないものは、あの堂々とした正直さなのだ。

*村上天皇の作。皇位には就いたが、若干20歳の哀しさ、外戚藤原氏ばかりか、父上皇や母親が政治に口出し、雛人形状態に置かれる、世の混乱を顧みずに。それでも村上天皇は骨があった。関白を置かず、藤原氏軍団の政治介入と闘う、孤軍奮闘の形だったが。現実は綺麗事の裏に隠された我欲ばかりじゃないか、世相は混沌とするばかりなのに、悶々とする天皇の御歌である。ちなみにこの方は「後撰和歌集」編纂を命じた歌壇の庇護したことでも知られる。万葉集に始まるこの国の詩歌文化が今に残るのは、こういう先人のおかげだ。

9月9日(18)

晴。前線の南側に関東はある。27.5-32℃。

 

○Idea

◆「プレーしてくれてありがとう」大坂なおみ、「ブーイングは止めて。前を向きましょう」セリーナ・ウィリアムス、全米女子テニスで。

◆人間の脳はこの一万年間変化していない。だから愚行を繰り返す。でもほんの一部の人が歴史から学び教訓とする。

○Touch

◆燃ゆる火も 取りて包みて 袋には 入ると言はずや 面知らな雲(万160)「も」。

@空には、燃える火も手で掴んで袋に入れてしまうような神通力をもった道士がいるというでないか、雲よ顔を教えてくれ。愛しい人を生き返させるため。

*天武天皇が亡くなったとき、皇后(後の持統天皇)が謳ったという。 ◆植木屋に お芋もらった お礼には 何と夕蝉 おしいおいしい(永井荷風)@あの気難しそうな人がこんな可愛い歌を作った。

9月8日(18)

晴。列島に秋雨前線が停滞、風強い。27-32℃。

白露43草露白(くさのつゆしろし)。野の草に付いた露が白く見えたそうだ。昔の人はこう感じる感性があったのだ、秋の気配。南瓜。


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○Log

U18韓国・台湾連敗、高校野球をマスコミ過大評価?or監督の能力不足?。

○Idea

◆アサド・ロシア・イラン、トルコvs国連atシリア・イドリブ。

◆韓国の文大統領支持急低下、50%割れ、4月は80%。

○touch

◆いさな取り 淡海の海を 沖放けて こぎ来る船 辺付きて こぎ来る船 沖つ櫂 いたくな撥ねそ 辺つ櫂    いたくな撥ねそ 若草の 嬬の念う 鳥立つ(万153)。

@この琵琶湖で魚を捕る船たちよ、あまり波を立てないでおくれ、亡くなった愛しいあの方の霊が鳥となって飛び去ってしまうから。

*皇后の倭姫が、夫の天智天皇の死の時の作とされる。倭姫の父は古人大兄皇子だが。その父は夫に殺される。その父の敵に倭姫はこんな哀切歌を詠む。男女愛の機微は謎だ。ひょっとしたら倭姫は、中大兄を父殺しとは無関係と考えていたのかも知れない。真犯人を藤原鎌足と見ていたのかも。鎌足は謎の人物だ。彼は中大兄皇子と協力し入鹿を殺して蘇我宗家を滅ぼすが、後の動静は殆ど不明。彼の出自も謎だ。はっきりしているのは、この後、中大兄皇子が一気に百済救済にのめり込み古代最大の対外戦争を引き起こしたこと。鎌足は実は豊璋という名の百済の王子で祖国滅亡の窮地を救ってもらうため日本に来たという説もある。中大兄皇子はそそのかされて乗ってしまっただけ、彼女はそう考えていたのかもしれない。

◆大仏の 身動きもせぬ 暑かな(子規)

9月6日(18)

晴。27,6-34℃。

○Idea

◆巣を守る母性本能=繁殖戦略、塚原千恵子。運営する朝日体操クラブに長期間の引き入れパワハラ

◆麻生氏「『先進国』で唯一の『有色人種』」。下品・アナクロ終わった人

○Touch

◆丹生の川 瀬は渡らずて ゆくゆくと 恋痛し吾弟 いで通ひ来ね(万130)「わがせ」。

@一人恋に悶々としている弟よ、さあ何時でも来なさい、待っているよ。

*作者は長皇子、送った相手は同母弟の弓削皇子。素直に読めば禁断の愛だ。古代、父が同じでも母親が違えば通婚は許された。しかし流石に父母が同じ兄弟姉妹間の交接はタブーだったのだ。私はこの歌は偽作と思う。696年に高市皇子が死んだ。天武の子のなかで最高実力者だった。持統天皇の皇太子を決めるための会議が開かれた。もちろん持統は息子の草壁にしたい。しかし反対したのが弓削皇子だった。しかし結局は、持統の多数化工作に負けた。この歌は、体制派による長・弓削皇子を貶める狙いが濃い。 ◆人もなし 月落ちかかり 蓮の池(子規)

9月7日(18)

曇。秋雨前線。蒸し暑し27.7-30℃。 


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○Idea

◆札幌地震交通機関車中泊。停電=冷蔵庫・TV・ラヂオ・ケータイ・照明。水や食料不足=輸送手段。病院や施設=自家発電燃料。健康=不眠・不安。医療=酸素ボンベ。

アジア大会柔道での座り込み抗議、U18野球でのグラブ踏みつけ、韓国人。自己主張の強さ、日本人には違和感、whyああまで拘る?。

○Touch

◆磐白の 浜松が枝を 引き結び まさきくあらば またかへり見む(万141)

*秀歌ではないが、怨念っぽい短歌だ。有間皇子が絶望して詠んだ、とある。有間は孝徳天皇の子だ。孝徳は姉の皇極天皇から皇位を継ぐ。事情はこうだ。中臣(藤原)鎌足は、中大兄皇子をけしかけ蘇我氏を滅ぼしてしまう。しかし中大兄は皇位につかない。鎌足が就かせなかった。大伴・阿倍氏の勢力があり、中大兄・鎌足の権力独占を許さなかったのだ。妥協の結果として孝徳天皇が誕生したのだ。中大兄・鎌足の誤算は傀儡の筈だった孝徳が意外とやる気を出したことだった。孝徳は飛鳥から難波に都を移し、仏教を基盤とした国内統治を重視した政策を採る。百済を支援し朝鮮進出を狙う中大兄・鎌足勢力は焦る。蝦夷・入鹿親子を血祭りに挙げ、蘇我氏を亡ぼした意味がなくなってしまう。遂に行動を起こす。孝徳天皇をひとり難波に残して、一斉に味方の多い飛鳥の地へ戻ってしたったのだ。何と姉の皇極まで行ってしまう。気落ちしたのか孝徳天皇は直に亡くなってしまう。残された孝徳天の子の有間皇子をも危険と思ったか、謀反の罪を着せて処刑してしまうのである。以上のような経緯経ての有間の歌なのだ。どこか客観的な趣で混乱の最中にあり当事者間のものとは思えない。有間の悲劇を慮った後代の作という気がする。