mrhiyorigeta’s blog

思いつくままを気の向いた時に、散歩をするような日記です。

日和下駄

15年7月26日(日)〜8月1日(土)

 

 暑い、暑いの一語に尽きる一週間だった。26日33.1、27日35.0、28日34.1、30日34.3、31日35.0、8/135.3.もっともこれらは東京北の丸公園の条件のうおいところでの最高気温だ。小生の腕時計の気温計はこれを4℃常に上回っている。これをこのクソ天気と恨まずに、「陽光を与えていただきありがとう」、と素直に感謝するのが神道である。梅雨明け以来の夏風邪がここにきてやっと癒えてきた。私の神さま、感謝します。

 一方、世の中、とくに政治の世界は神の道に反することばかりしているね。あまり神さまを無視して罪つくりなことばかりしていると大きな祟りが起きそうだ。

 

 さて最近の小生の流通エッセーを掲載します。

 

小売1

 

 小売り店頭で宅配便を受け取るという発想

 

 今や宅配便の扱い個数は年間で35億個にもなるが、ここにきてのネットショッピングの爆発的拡大を考えれば、今後ますます増加するのは確実だ。目下の悩みの種が再配達の問題である。不在のため再配達となるケースが2割近くにのぼるという。指定時間配達の場合でも15%以上が再配達となるそうだ。宅配便が社会インフラとして機能する現状を考えるとこれは看過できない改善すべき課題だ。放置すれば宅配料金の上昇にもつながりかねない。国土交通省も検討を始めた。まだ緒についたばかりだが、今のところ宅配ロッカーボックスの設置を促進させる等の案が出ているようだ。もっとも宅配自体が本質的な欠点をもつ可能性もある。「受け取れる時間に帰宅することは不可」、「休日も出かけるので受け取れない」、「家にいてもトイレやお風呂に入ることもできない」、「そもそも知らない人に自宅を訪問されたくない」・・・。これは生活者の偽らざるホンネだろう。ひとつの発想は小売店の活用だ。事実、ヤマト運輸では宅急便の受取を最寄りのコンビニに指定できる。アマゾンやディノスも同様のサービスがある。コンビニに限らず小売店舗を宅配便の受け皿として利用することは利用者コスト不要で現実的な方法と言える。

 

 

小売2

 

 買い物不安を減らすお試しショッピング

 

  買い物の際、「間違った判断をするのではと不安に思う」という問いに「そう思う」と答えた割合は46%。ある消費者調査の結果である。多くの人々が自分の購入判断に自信を持てないでいることを端的に示すものだ。ネットで買い物をすることが当たり前の昨今、この不安はさらに高まらざるを得ない。今回、紹介するお試しショッピングは、そうした消費者の心理的バリアーを解きほぐすための選択肢のひとつだ。購入を判断するまでの“お見合いサービス”とも言えようか。事例を挙げよう。「スタイリクス」は家具、インテリア一式をレンタルで利用・購入できる。まず購入代金の30%を最初に支払い、その後は毎月、代金の3%を支払っていく。いつでも返品できその際は、初期に支払った3割分が戻ってくる。「プレジャライフ」はワイシャツで同様の展開をする。実際に使用しデザインの良さや着心地の具合、メンテナンス難易を体感できる。価格が1万〜1.5万円のものが月額980円で試すことができる。気に入れば残金を支払い購入もできるシステムだ。ここにきて販売手法に様々な革新が起きつつある。自由に返品できるサービス、通販の実店舗化・・。いずれもネット時代のなか、いかに消費者の不安を改善するか、という試みである。

 

 

 

 

 

卸1

 

希少価値で独自路線を歩むアパレル卸のアマン

 

 セレクトショップは、一定の価値観で世界中から商品を探し集め、独自のライフスタイルを提案する服の専門店だ。消費者は店の主張に共鳴して長期の顧客となる。あくまで店主個人の思想や嗜好によって品揃えをするところに特徴をもつ。アマンは、百貨店内や路面に店を構える高級セレクトショップに商品を卸すことを業とする。同社が扱うのはイタリアを中心とするファクトリーブランドである。アパレル工場自らの“名前”で製造する商品やブランドのことだ。服そのものよりも有名ブランドの「タグ」がもたらす安心感を売る有名ブランドとは一線を画する。なぜイタリアなのか、イタリアの服は高級感及び先端性がありながらも実用的なものが多い。またどこか脱力感と温もりをも併せもつ、他にない独自性をもつ服だ。イタリアに焦点を絞って無名ではあるが、高いテイストをもつ服を発掘し国内に紹介する事業を行うのがアマンの方法論である。同社が扱うのはアルテアやフィナモレなど24のイタリアを中心とする紳士向けブランドだ。いずれも祖父・子・孫と3代〜4代続くのは当たり前というファクトリーブランドばかりである。「世の人の見つけぬ花や軒の栗」という句がある。中小卸の生きる道もそこにあるのかもしれない。

 

卸2

 

業界の垣根を外したサプライチェーンという発想

 

 小口・多頻度納品、短リードタイム、欠品の少なさなど、日本における流通サービスの水準は高いものがある。全国を網羅する卸の機能があるからだが弊害もある。例えば非効率性である。メーカー、卸、小売の三層での在庫、売れ残り、返品、廃棄などの問題だ。輸配送における積載率低下、入出庫作業、トラック待機時間なども無視できない。キメの細かさが反面、流通生産性を押し下げる一要因となっているのだ。典型が返品問題である。一昔前のような力関係による一方的なものは減ったが今でも返品は存在する。2011年度で卸売業→メーカーのケースで、加工食品が0.97%、日用雑貨で3.14%となっている。金額ではそれぞれ990億円、883億円となるから無視できない。返品の理由は、「定番カット(随時の商品改廃)」32.8%、「納入期限切れ」32.0%、が主なものだ。「定番カット」で返品になる背景は、小売が販売終了まで欠品を恐れて発注し続け、卸がそれに応えるために最後まで在庫を確保することが要因らしい。「納入期限切れ」の場合は賞味期限切れを警戒する小売り側の事情があるらしい。いずれもメーカー・卸・小売の三層全体を、串刺しにしたサプライチェーンと見なして全員で考えないと解決しないテーマである。

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