晴れた日は日和下駄履き街歩き

思いつくまま、気の向くまま。

9月18日(18)

曇。24.5-32.2℃。秋雨前線は北に去るが、低気圧と大陸高気圧の境に。

白露45玄鳥去(つばめさる)。夏を日本で過ごし移動、秋告げ鳥。


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○Touch

◆むささびは 木末求むと あしひきの 山の猟夫に 会ひにけるかも(万267)「こぬれ」「さつお」

@夜行性のムササビのような男だ、あいつは。我が身可愛さに、寄らば大樹と裏切ることだよ、薄汚いヤツめ。

*志貴皇子の歌。彼は天智天皇の子で壬申の乱以降は、敗者としてすっかり干され政治とは無縁の風流人としての生涯を強いられた。しかし異母兄の川島皇子は、何と実力者の大津皇子を謀反の疑いで告訴する、見贔屓の持統天皇に迎合したのだ。志貴は川島の密告に怒りする、この歌にはそんな背景があるのだ。そう幻想する。

ひぐらしの 鳴く山ざとの 夕暮れは 風よりほかに とふ人もなし(古今205)

@陽も傾いて山の端に入ろうとしている。ヒグラシがカナカナ…鳴くだけでわが山荘はひっそりとしている、至福の時であることだなあ。