9月23日(18)
曇。薄日さす。秋霖の時期。24.7-27℃。
秋分46雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)
○Touch
◆憶良らは 今は罷らむ 子泣くらむ それその母も 吾をまつらむぞ(万337)
@宴たけなわのところですが、私め憶良は退席させていただきます。家では子どもが泣いているかもしれません。妻も帰りを待っているでしょう。
*山上憶良の歌。真に人間的な歌趣。飛鳥時代のマイホームパパ。経歴が興味深い。40歳を過ぎて、遣唐使に抜擢された、有力者の引きがあったのか。
◆萩の露 玉に貫かんと 取れば消ぬ よし 見ん人は 枝ながら見よ(古今222)
@なあ君、あまり夢を見ちゃいけないよ。のぼせると私のようになる。
*51代平城天皇の作といわれる。妻の母親とできてしまう。これだけでも異様だが、藤原薬子というこの姥ザクラにそそのかされ、譲位した後、復権しようと武力に訴えるが失敗、失意の余生を送る。接近注意、綺麗なバラには棘がある。