晴れた日は日和下駄履き街歩き

思いつくまま、気の向くまま。

5月11日Sat(19)

晴。17-27℃。風なく蒸し暑い。 

○Touch

◆松陰に 立ちかくれても 見つるかな あまりに月の 隈しなければ(香川景樹)

@あまりに煌々とした月夜で辺りは明るく、隈がない、月に見られているようで居心地が悪い、あの松の木陰からひっそりと月を見ることにしよう。

*この人の叙景は純粋で雑味がない、しかし奥行きが深い。さすがに多くの門弟を集めただけある。 *現代はあまりに人工の明かりに満ち溢れ、月の明るさを実感でかない、これでよあのか?。  

 

◆夏来ても ただひとつ葉の 一葉かな(芭蕉)「ひとは」 

@新緑の季節になっても孤独の一ツ葉、お前の境遇は私と同じだ。

*一ツ葉は胞子を飛ばして増えるシダ植物。茎から葉っぱが1枚のみ出て群生する。岩地などの厳しい環境にも耐える。この生き様に人は感動し季語にも。寂しさ、たくましさ、孤高、めげない、つながりなどの詩趣。