晴れた日は日和下駄履き街歩き

思いつくまま、気の向くまま。

精神的鎖国のすすめ 

 私たちの国は師たる中国との関係がやや疎遠になったときに独自の文化が生まれた。典型は平仮名の発明だろう。独自の文字を得たことにより、和歌が生まれた。天皇か庶民まで夢中になった。振り返ると明治時代以降、日本人が自分の力だけで発明したものは少ない。みな西欧の真似に過ぎない。こういう時代だから鎖国とはいないから、伝統に基づいて取捨選択する気構えが必要ではないか、この国はローマの世界性は持ち得ないと割りきろう。

 

「春はきぬ 春はきぬ さびしくさむく ことばなく まづしくくらく ひかりなく みにくくおもく ちからなく かなしき冬は 行きねかし」(島崎藤村

 

「細道や 青草の中 どこまでも」