晴れた日は日和下駄履き街歩き

思いつくまま、気の向くまま。

3月4日Mon(19)

雨。南岸低気圧の他、低気圧に囲まれる。。6-9℃。夕方になり雨上がると風強まる。今週も天気の入れ替わり、北と南の空気の覇権争い。「春の雨けふ一日はおれのもの」(浅野毘呂史)*雨の日はどこか鎮静。「据え風呂に傘さしかけて春の雨」(漱石)*絵にはなるが…。

○Touch

◆「このゆふべ ふり来る雨は 彦星の 早こぐ船の 櫂の散りかも」(万2052)

「天の川 楫の音聞こゆ 彦星と たなばたつめと 今夕あふらしも」(万2029)

@七夕の日には船をこぐ音が囲えるようだ。おや雨だ、これは櫂のしずくだ。

*科学的にものを考えてしまう現代人はひょっとしたら、歪んでいる?想像力に溢れた万葉人。中国の伝説が日本人は好きだった。

◆まてよ 棹夫 水に月影 花の影(子規)

@船頭さん、楫を止めてくれ。この名月だ、さくらも盛りだ。水映りを堪能させてくれ。

*与謝蕪村のよう。


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3月3日Sun(19)


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雨。列島洋上を低気圧が通過。

○Touch

◆風に散る 花橘を袖に受けて 君が御跡と思ひつるかも(万1966)

@散る橘の花びらを受けてその香りを袖に炊き込めよう、亡きあの方を忘れないように。

*タチバナは不老不死のシンボルだ。世に薫る花橘やちる跡も。

 

◆ひとりとは この世にひとり 桃の花(高野窓秋)

@孤立ではなく孤独なのだ、私は。この桃の花にあやかって生きる力をもつのだ。

*桃は生命力の象徴、女の連想。孤独は和すれど同ぜず、孤立は和せず同ぜず。 

3月2日Sat(19)

晴。大陸高気圧の中心はアジアの南部に。but西に既に次の前線が。6-14℃。 

○Idea

◆韓国の文は米朝決裂の主犯は安倍と思うぞ。国内では支持maybe高まる。but南北朝鮮の未来は統合に、希望のある民族は眩しい。日本はトンネル、吉里吉里国にしろ◆この冬は暖冬だったとの発表あり。

○Touch

◆若き日の 夢はうかびく 沈丁花 やみのさ庭に 香のただよへば(佐々木信綱)

@今から思えばあの頃が最高だった、最中はそんなことは思わなかったが。 *沈丁花の香りはどこか甘く艶めかしい。老人が回想する己の青春の如くに。

◆花まりは 祭りの号砲 沈丁花(masago)

@さあ、お楽しみのゴングが鳴った、梅雨時期までの3ヶ月間の花のカーニバルだ。

*梅の花は春隣の印象、春の花シーズンはこの花から。


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3月1日1Fri(19)

晴。大陸高気圧の中心は南部で春型。つかの間の好天。6-14℃。春隣の日替わり天気。「白い靴選んで磨く春隣」@とこか浮き浮き(藤井凍士)

雨水。6草木萌動(そうもくめばえいずる)。弥生=ますます生ふ、現在では5月。「草萌ゆる大地の息吹歴然と」@自然の気(山元とも江)

○Idea

ハノイ米朝、焦る正思にトランプビビる、安倍の囁きが効。首脳同士の独断任せ懸念。この先1年は進展見なし?。韓国文は失望?◆サンシュユ
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児童養護施設後18歳後の4年間はサポート要。

○Touch

◆浮草の 生ふるみぎはに 月かげの ありとはここに 誰か知るらむ(良寛

@こんな月の名所があるなんて誰も知るまい、私だけの秘密基地だ。

*「なるようにしかならないさ」自然に任せる。生活に追われる苦労の無かった良寛さん。but煩悩多き凡人は飛び出せない。

◆炭うりに 鏡見せたる 女かな(蕪村)

@あなた、ご自分の顔をご覧なさい、真っ黒よ→なんてこたねエ、コイツは俺の勲章さ。

*おかしみが魅力、蕪村は気張っていないのが好い。 

2月28日Thu(19)


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雨。湾岸低気圧が通過。6-8℃。寒さはない。

○Touch

◆いざ子ども 山べに行かむ 菫見に 明日さへ散らば 如何にとかせむ(良寛

@さあ皆さん、これから丘に登り菫を見に行こう、散ってしまう前に。

*こんな歌を味わうと良寛さんは万葉人になりたかったんだなあ。

 

◆拾ひのこす 田螺も月の 夕べ哉(蕪村)

@春になって田んぼのタニシを拾う楽しみ、食われず助かったヤツは名月を堪能するのか。

*今はあまり食べないね、でもあの魯山人が大好物であり、本人曰く命の恩人ならぬ恩貝でもあるようだ。

2月27日Wed(19)


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晴。大陸由来だが、緩やかだが幅広高気圧。足早に東へ移動、午後には曇る、前線が発生。6-13℃。

○Idea

米朝交渉、昨6月から進展なし、何を話す?◆盛岡で両親を刺す29歳無職男。働かないことを詰られた?◆渋谷の若草寮事件、犯人には親族が居ないのか。退施設後のケアは?。

○Touch

◆歌もよまん 手毬もつかむ 野にも出む 心ひとつをさだめかねつも(良寛

@やりたいことが定まらない、これが春の愁いというものか。

*冬や夏は覚悟を要求する感じがある。秋もそういう雰囲気だ。一方、春はとこかソワソワした、浮ついた印象だ。

 

◆大空に 莟を張りし 辛夷かな(松本たかし)

@そうか、思うところに進めというのだな。

*思い込みだが、桜より早く、春隣の花とのイメージだ。まだ小寒い青空にキリッとした意志を示す。

2月25日Mon(19)


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曇のち晴。7-17℃。湾岸低気圧が東進。今週は日替わり天気か?、いよいよspring is come。

○Idea

沖縄県民投票7割が辺野古反対、だが相変わらず無視されるだろう、but安倍は民意弾圧の誹り不可避、

○Touch

◆かけりても 何をかたまの きても見む からは 炎となりにしものを(古今1102)

@神木のオガタマが焼けてしまった。これじゃ神様も空から見るだけで国を守ることはできないね。  *オガタマは「招霊(おぎたま)」から転じた。どこかの神社の神木のオガタマの木が焼けた時のものか、状況は分からないが。

◆折呉るる 心こぼさじ 梅もどき(蕪村)

@寂しい私に梅もどきの実枝を贈ってくれた人、好意の泉から一滴たりとも溢れさすまい。

*詩人の感受性だ。良寛にもある。「くれなひの七の宝を諸手もておし戴きぬ人のたまもの」。良寛はもらったザクロにこうも「かきてたべつみさいてたべ割りてたべさてそののちは口もはなたず」。彼は柘榴の実を食したのではなく、人の真心を味わったのだ。